ファイナンシャルプランニング技能士について語る

皆さんこんにちは、コロナはまだ去ってないのに、去年と違って甲子園やったり、部活動やったり、なんか夏休みっぽさをやや感じるようになりました・・・うーんいいんだろうか、と思いながらも仕事しております。

さて、今日は前説はこのくらいにして。

今日は私が保有しているファイナンシャルプランニング技能士についてお話を。

まず、FPの定義はというと、

人生の夢や目標をかなえるために総合的な資金計画を立て、経済的な側面から実現に導く方法を「ファイナンシャル・プランニング」といいます。ファイナンシャル・プランニングには、家計にかかわる金融、税制、不動産、住宅ローン、保険、教育資金、年金制度など幅広い知識が必要になります。これらの知識を備え、相談者の夢や目標がかなうように一緒に考え、サポートする専門家が、FP(ファイナンシャル・プランナー)です(日本FP協会のHPより)

ほほう、夢や目標がかなうように一緒に考え、サポートする専門家なのかあ・・・まあ前稿で言うたことそのままやなあ・・・。

いわゆるFP(ファイナンシャルプランナー)という資格ですが、実は二つあるんです。

①日本FP協会が認定するAFP,CFP®の資格

②金融財政事情研究会(きんざい)が認定するファイナンシャルプランニング技能士、1~3級。

①が民間資格で②が国家資格なんだけど、資格維持は①の方が難しかったり・・・。②の方は一回取ったら一生有効だけど、①は2年ごとの更新があって、とかある。一応AFP=2級、CFP®=1級ってなってるんだけど、FP協会のはようわからんです。ということで私が保有しているのは②の1級。ただ知識の陳腐化が嫌だったので、きんざいのFP技能士センターには登録してあって、2年ごとの更新(というか勉強してある程度のポイントをGETしないと更新できないしくみ)を自分に課してます。

今回は、資格取得の記事じゃないので、資格取得したーい!という人は↓へ。

日本FP協会  ユーキャン

さて。私自身初めて取った国家資格だったので、思い入れはありますが、動機は不純でした、というか不純以下。上司に「同期でお前だけFPの資格取ってない」言われて2級を受けたのがはじめ。その後研修担当の人から「1級も取ってみないか?」と言われ、1回落ちて火がついて2回目で合格した思い出があります。というわけで、かなり消極的な状況からFPについては、取って良かったなあ・・・と思います。

良かったこと
①他の士業さんがどんな仕事をしているのかわかった
②ライフプランニングを勉強して「60歳で退職するなら、あと20年以上働かなあかんぞ!」ということが見えてきて、焦って、フリーランスの今がある。

ということで

ではどんな勉強をするのでしょう?

この資格一応「専門家」というカテゴリーにはなるのですが、「広く、そこそこ浅く」の世界なんですよね。ですんで試験自体、勉強自体は、いろんな専門家の試験のつまみ食いで、例えばタックスプランニングの分野で、税理士試験の所得税分野とほぼ同じ内容の試験が出たことがあります。

ということで、その5つの分野の中身を。

Ⅰライフプランニング

人生における資金計画の策定。社会保険制度、年金制度。専門家の分野:社会保険労務士(社会保険分野)

この分野は前半戦は得意だったけど、後半の年金制度の分野はうーん苦手やったなあ・・・。勢いに乗ってDCプランナーにも挑戦したけど、1級は無理だった・・・。

とかく、老後資金2,000万円とかいう話もいつぞやあったけど、あんたが生きるうえでいくらお金がいるんだ?ということを計算するのがこの分野です。ただ年金分野を勉強すると、いやさ、もらえる額少ないのになんでこないに勉強せないかんのや?みたいな気持ちには間違いなくなります。年金制度はなんとかせなあかん分野ではないか、と思います。あ、あとこの分野が得意な保険屋さんは多いです、当たり前ですが。

Ⅱ金融資産運用

景気動向や、金融商品の運用。金融商品に係る税金。専門家の分野:税理士(証券税制)

この辺は、数字とかは苦手ではないので、面白いといえば面白い分野。リスクの考え方とか資産のポートフォリオはどうするの?とか、期待利回りや、リターンの合理的な算出法なんかでは、回帰分析や分散の考え方も問われてくるので、まあ統計学の知識も要ります。金融商品の一般的なことを勉強します。

Ⅲタックスプランニング

所得税・住民税の計算、法人税の計算、消費税の計算 専門家の分野:税理士(所得税、法人税、消費税など)

ここは総合的な税金の知識を学びます。自分の源泉徴収票をみて、検算してみて正しかった!とか当たり前のことを家でやったのを懐かしく思い出します。いかほどに日本国民が税金のことを知らないか、というのを如実にわかる分野です。税金のことは国民に知らしむべからずという国家の意向(笑)と、こうした金融教育の上で触れざるを得ないところが、なんとも矛盾をはらんでいると思うのは私だけでしょうか?

Ⅳ不動産

不動産の法令上の制限、評価額、譲渡に係る税金 専門家の分野:宅建士、司法書士、税理士

これは当時、建築・不動産の調査部門も担当してた私にとっては仕事に直結する分野でした。登記から始まって、所有権移転に係る税金、農地の制限や評価額や、生産緑地やこまかいことまで。もしかしたら宅建士の試験より幅広い分野を聞いてきます。

Ⅴ相続・贈与・事業承継

相続税、贈与税。事業承継にかかるノウハウ 専門家の分野:税理士(相続税・贈与税)、中小企業診断士

前段の不動産と、この相続などのところが、1級の実技(面接)で聴かれる内容となります。ということで、ファイナンシャルプランニングのメインイベント、とでも申しましょうか。専門家の分野:中小企業診断士と書きましたが、中小企業診断士ではこの分野独立して勉強やりません。いま事業承継とか相談を受けてて、ファイナンシャルプランニング技能士取ってなかったら、危うかったよな・・・と思うことしきり。実は先ほどもそういう話があったりして、最近勉強しておいてよかったな、と思う分野であります。

というわけで、ざくっとした形で見てきましたが、この資格、名称独占しかくなので、ファイナンシャルプランニングの相談を無資格で受けても罰せられることはないです。

が。

数年前から、業務独占の業務ができました。それは

スカラシップアドバイザー(リンク先ちょっと古いけど)

です。簡単に言えば、奨学金制度について学校に出向いて説明する先生、です。どうもFP業界の悲願であった模様で、ようやく独自の仕事?という恰好でFPが世間に存在感を示すものとなったようです。

AFP,2級ファイナンシャルプランナ-以上であれば、この資格取得が出来ます。が、基本待ってるだけなので、これだけでメシ食うのは辛いなあ・・・と思います。

最後ですが、

AFP:16万人

2級ファイナンシャルプランニング技能士:46万人

と、日本のコロナの感染者数には及びませんが、相応に居らっしゃいます。低金利時代が長らく続いているので、貯蓄から投資への国家的誘導がこの辺の資格保有者の拡大にもなっているか、と感じられます。

3級くらいの金融知識は国民全員が持っておく方がよいと、個人的には思っております。

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