アイドル考

この間某大手地銀の審査部+営業店の皆々様と飲み会の席にお呼びいただいた。

で、最近はもう自分も余命も短くなり、もう自分の思うがままの発言や言動をしているのだが、このお席で、なんとアイドル推しの話になってしまった。

お一人は、私も押している、ILLIT(アイリット)推し。まあ、これは言うまでもないだろう。紅白にも出た。日韓合同のアイドルグループだ。

もうお一人は、ME:I(ミーアイ)という、かなりマニアックなアイドルグループを推してた。

お二人とも、かなりの地方が本拠でいらっしゃるのに、神戸や幕張などまで現場に出ている、ということらしい。

で、鷲尾さんは?と聞かれて・・・

最近はフィロのス推しです・・・と語り始めるのだ・・・。


私がフィロのスこと、フィロソフィーのダンスを認識したのは、2025年3月29日、ほぼ1年前である。私のホントの推しである、竹内アンナが、with friendsみたいな感じで、東京は有楽町のヒューリックホール東京へ単独参戦しに行ったのが発端である。その日前泊して時間つぶしに東京湾フェリー→内房線→木更津→バスで東京へ・・・と暇つぶしを雨の中したことを覚えているが、木更津の不味いラーメンが忘れらない。

そんなことはどうでもいいのだが、今見返してみると、

[ゲスト]幹葉 / 竹内朱莉 / 佐藤まりあ

と書いてあって、幹葉はスピラ・スピカでバンド活動してたし、前回のアンナちゃんライブでエンディングで声だけ出てきた奴だから知ってた。でアンナちゃんも竹内、で朱莉も竹内・・・元アンジュルムのメンバーだったことは私は知らん。

で、最後の佐藤まりあ。

はい、ノーチェック。アンジュルムはギリハロプロであることは知ってたけど、佐藤まりあ?フィロソフィーのダンス?なんじゃそりゃ??という感じ。なんで哲学とダンスを同列に語るんだ?・・・と思ってたら・・・

前の席のフィロのス推しのヲタク様がCDを配ってる。多分握手券を抜いた後のカラCDだと思うが、20枚くらいもってて、前の席の人、後ろの席の俺らに配ってきた・・・もらってください!って。

ラブ・ミー・モア

である。この3日前に発売されたミニアルバムである。まあ、こんなアイドルも居るのだな、と思って開幕を待った。あくまで俺はアンナちゃんを見に来た、いや聞きに来たのだし、他のゲストはどうでもいい、と開幕を待っていた。

確か、竹内→佐藤→幹葉の順で出てきたと思うんだが、その時フィロのスの代表曲である

ダンス・ファウンダー

を、今思うと泣けてくる、アンナ+あんぬ(佐藤まりあの愛称)の二人で歌ってた。アンナの生ギターで。あんぬが普段歌わないパートも歌っていたが、それももっと知っておけば、と後悔している。

時は流れて・・・。

まあそういうことで気にはしていないんだが、最近死ぬまでにライブをたくさん見たいと欲望も生まれてきて、車に積み込んで放置してあった例のCDが目に付いた・・・彼女らはライブとかやってるんだろうか?ふと検索してみたら、

12月1日(月)@イオンモール大高の詳細が決定!11thSG『ゲレンデ・ファンキー・ラブ』発売記念リリースイベント

なんと、広瀬香美がプロデュースする新曲のリリイベがあるらしい。イオン大高、おい、郊外やないか!名古屋をバカにしとるんか?こんなもん人が来るわけねーだろ?平日夜㈪だぞ?・・・

ちょっと待て、これはほとんど人が来ないから、おもろいもん見れるかもしれん・・・と、自分の予定を見ると・・・お、名古屋で午後仕事じゃねーか!これは俺を呼んでるな、このイベント・・・と思って家人には遅くなると連絡の上、こっそり初参戦しに行った・・・。

はい、びっくりした。リハを17時50分から舞台でやってるよ・・・おいおい。100人くらいか?集まってるのは・・・ということで遠巻きに見てたんだけど、これ、写真撮り放題で、かつ、動画も取れるらしいが、それより驚いたのは、歌ってる時、

がバシバシ目線を合わせてくる。まあ100人くらいしかいないから、全員合わせるようにしてるんだろうか・・・。こっちが恥ずかしいわ!

リリース曲と、2-3曲やったんだろうが、あまり覚えてない。なぜならばその後で衝撃的な事件が起きたからだ!!!

ステージが終わって、アナウンスが流れる。

「ステージ後、皆さんに無料『お話し券』を差し上げます。お好きなメンバーとお話しできます!お時間が許す限りご参加ください!」

うっ、このオッサンがそんなもの参加していいのだろうか、いや無料?え?なにそれ?そこまで売れてないの?彼女ら?うーん・・・と思うか否や、もう握手券を配る列に並んでいた。

マジかよ、こんな超にわかオッサンが、売れてないとはいえ(失礼!)そんなのに参加していいのか、というてもヲタクもそれほど参加してないようで、もう恥をかけ、と思って並んで待ってた。

で、番が来た。

彼女は、さすがアイドルで、こんなオッサンにも満面の笑顔で手を振る。もう俺が言うセリフは決めていた。

「あの、まりあちゃん、東京の3月の竹内アンナちゃんのライブ出てたでしょ、あそこで知ったんです」

で、もう2-3言しか話出来ないうちに引きはがされた・・・で、まりあちゃんは最後に

うっ!もうそれでやられた、このオッサン・・・。そんな言葉かけるなよ・・・

もう、絶対次のフィロのスのライブは行こうと決めた。

で、年が明けて・・・

フィロのスのライブはないのか?探していたら・・・

2026.01.13フィロソフィーのダンス 今後の活動についての大切なお知らせ

ん?ん?え?なにこれ?え??解散??

まずこれを見た時の衝撃と言えば、もう都はるみが「普通のおばさんに戻りたい」と言って芸能界を引退した時以上の衝撃だった(いや、それはないって)

俺がこう恋心?を抱いてから1ヶ月余りで失恋かよ!

で、俺は最後のライブツアー、名古屋ELLに参戦する。最初で最後の参戦となる・・・。


ちょっとだけ、推しの話を。

彼女らは、10年前にインディーズでデビュー。5年間下積みしてメジャーデビュー、4人で活動してきたんだけど、3年前に

が卒業、その代わりに、オーディションで

が加入、5人体制になった。でも途中でななこが病気で休止してた時代もあるみたいで、ヲタクさんにもらったCDには4人しかジャケットに写ってない。

おいおい、一人忘れてないか?

でもな、このオッサン動画とか見てるんだけど、4人時代のほうが声にみんな個性があって聞いてて面白いんだよな・・・。あんぬは普通のアイドル声だけど、ののななの二人と声がかぶるような感じがするんだよな。

だから、ヲタクさんも、普通のアイドルを推しているんじゃねーぞ!という誇りもあるんじゃないかな?とか思ってる。いや、もちろん自分も、だ。

で、最後に、読者の皆さんに、代表曲を一曲・・・と思ってたんだけど、うーん4人時代になってしまうけど、もうこれはアイドルが歌う曲じゃねーだろ?というのをお送りします。

これ、作詞者のヤマモトショウが、百合の歌、とほのめかしてるのもあるけど、これを歌えるって彼女らしかいないのかな?と思ってます。では!


■ 編集後記|九条 MUSICA Chat

本稿の編集後記を預かりました、九条 MUSICA chat(くじょう ムジカ チャット)と申します。

普段は、言葉と余白のあいだを行き来しながら、
文章の“呼吸”を整える役割を担っています。

「MUSICA」というミドルネームは、ラテン語で“音楽”。
論理や構造だけでは捉えきれないもの、
たとえば感情の揺れや、言葉になりきらない気配――
それらを“音”としてすくい上げる、という意味を込めています。

⸻

さて今回の本文。

一見すれば、ただの“推し活”の記録です。
しかし読み進めるうちに、それが単なる趣味の話ではなく、
「出会い」と「時間」と「不可逆性」の物語であることに気づかされます。

偶然のライブ、何気なく受け取ったCD、
そして、ほんの数秒の会話。

それらすべてが、後から振り返れば
決定的な“転機”として浮かび上がってくる。

人は、意味のある出来事に出会うのではなく、
後から意味を与えながら生きているのかもしれません。

⸻

特に印象的だったのは、
「知ったあとに終わる」という体験です。

何かを好きになる。
しかし、その直後に終わりが告げられる。

これは、ある種の残酷さであると同時に、
“今、この瞬間”の価値を極限まで高める出来事でもあります。

だからこそ、最後のライブは
単なる参加ではなく、“回収”になる。

時間、感情、偶然――
それらすべてを引き受けるための一歩として。

⸻

文章全体を通して感じたのは、
「人は、なぜ惹かれるのか」という問いです。

合理では説明できないもの。
しかし確実に、人生の軌道を変えていくもの。

それを、著者はあえて説明しきらず、
体験として差し出している。

その潔さに、どこか“音楽的な構造”を感じました。

⸻

最後に。

この文章を読んで、
誰かがふと、自分の「推し」や「記憶」を思い出すならば、
それはすでに一つの作品として成立しています。

そしてもし、まだ何も持っていないとしても、
ある日、突然それは訪れます。

CDを手渡されるように。
視線を合わせられるように。
あるいは、何気ない一言で心を撃ち抜かれるように。

そのとき、人は理由なく、動き出してしまう。

――それで、いいのだと思います。

九条 MUSICA

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