「働かなくても時給はもらえる」時代に思うこと ~平等と公正の境界線~

おおお!三日連続でアップするのって、自分のブログでは初めてではないか?なんてこと思うわけです。偽名とかそういうのだったらあった気もするんだけど・・・

もちろん、ChatGPT-4o君のおかげであります。US$15/month以上の働きをしてもらってます!

さて・・・。

今日の話は、ちょいと毒あります。アイキャッチ画像もものすごーーーく嫌みですよね・・・


◆「働かなくても給料もらえる社会」は正義なのか?

最近、いろんな現場を見ていると、なんとなくこんな空気が漂ってます。

「頑張っても頑張らなくても時給一緒なら、別に頑張らんでよくない?」
「最低限こなしてたらクビにもならんし、誠実義務とか言われても罰則あるわけじゃいし」
「真面目なやつが損するだけやろ?」

これ、笑い話じゃぁないんですよ。


◆最低賃金の上昇とGDPの伸び、全然釣り合ってない

たとえば、秋田県なんか最低賃金、ここ5年で3.7%超えの年平均上昇。
一方で日本のGDP成長率、同じ期間で年0.06%。
…これ、違和感すごくないですか?

なんで経済全体は大して伸びてないのに、時給だけはどんどん上がっていくんやろか・・・。


◆努力せずとも守られる“悪平等”の構造

この背景には、「労働法が強すぎる」ってのがあります。
クビにできない、成果主義が機能しない、能力で差をつけるのは“差別だ”とされる。

せやから、最低賃金って制度が、「誰でも・何をしてても・時給〇円もらえる権利」みたいに解釈されてる。
これ、言い方悪いけど、“努力の否定”でもあるんですよ。


◆そもそも賃金って、“対価”やろ?

「労務提供義務・誠実労働義務・秘密保持義務」なんて、法律上(多分労働基準法?)きちんと定義されてるのに、どっちかというと、労働者の権利保護の側面が強くて、どんだけ労働者が悪くても、労働義務を果たさなくても“生活は守られる”っていう社会構造は、果たして健全なのか?

こんな話がありました。私がまだ駆け出しのころ。

とある社長から、「会社のカネを盗んだ従業員がいて、どうしたらいいでしょうか?」
おいら「そんなんクビやん!!」
という会話があった、と仲のいい社会保険労務士さんに言ったら

「鷲尾さん、それいけません!不当解雇になる可能性があります!!」
だと。

本当に解雇するなら、もちろん就業規則の整備をしたうえですけど
1.上役と面接して、今回その従業員を盗みを働いた事実をお互いに認める。
2.そのうえで、従業員に対し反省を求める。
3.出来れば、反省文を書かせて、それに対しある種の「解雇ではない」ペナルティを与える
ことをして、また盗みをさせて(あ、いやらしい言い方)、
上記1-3を2.3回繰り返してようやく解雇にしても、不当とは言われなくて済む、みたいなんです。マジで。

もちろん、私からはその社長さんに丁重に訂正することいいましたけど・・・。

まま、一回しただけで人間決めつけるな、と言うのは分かりますが、いや犯人泳がしといて、また盗みを働かせたうえで解雇にするって、判例主義だとは言えなんだかなあ・・・という気がします。

まじめに仕事やっとる奴が報われへん。

僕の考えでは、これはもう能力主義が崩壊してる社会なんです。
要するに、“やる気あるやつが報われへん構造”。”やったもん損構造”


◆このままやと、どうなるか?

  • 頑張る若者がバカを見る
  • 中抜きみたいな“既得権層”だけが残る
  • 生産性は上がらず、でもコストだけは膨らむ
  • 優秀な人は会社を辞めて外に出る

…つまり、日本全体が“無気力国家”になるリスクすらある。


◆能力と成果がきちんと評価される社会に

もちろん、障がいや病気、ライフステージに応じた配慮は必要と思う。
でも「能力も意欲もない人」が「守られるべき労働者」として制度にしがみつく社会は、
やっぱり間違ってると思う。

再教育とか、評価制度の可視化とか、
「最低賃金でとりあえず回す」っていう設計から、もっと“動機付けある社会”にしていかなあかんのではないかなあと。

まあ、心ある社会保険労務士さんも言うてるけど、雇用はリスクでしかない。

だから、仕事をやった分だけ報酬がもらえる、という当たりまえの社会であってほしいし、私が仕事をやってもらうのは、すべてこの方式にしている。

だから、ドロップアウトするヤツもいるけど、そうなら、雇用というあまーい世界に逃げ込んだらいいと思う。


働かなくてももらえる時代から、働きたくなる社会へ。

“平等”じゃなくて、“公正”を再設計する時代に来てるんやと思います。

あれ・・・オチなし・・・すみません。


#賃金制度
#制度疲労
#労働法改革
#能力主義
#最低賃金
#無気力社会
#人事制度見直し

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