1980年の歌謡曲

みなさんこんにちは。2月中旬までにとある本の入稿をせねばならないのに、それを書いているとどうしても他事がやりたくなる私です。いや、他事、例えばスポーツとかに気が向くならいいんだけど、よりによって

他の文章が書きたくなる

どうしようもない私です。はい、今「とある本」の原稿書き書きも佳境なんですよ、書く内容も、私のこの仕事の「想い」を伝えられるという嫌いな話題ではないし、このブログをサボってたのを十分に補うべく内容、かつボリュームのものなので、書くモチベーションもアゲアゲなんですが・・・。

どーーーーーしても、私の数少ない趣味の音楽について語りたくなってしまって、もう音楽知らない人にはなんのこっちゃ?さらには若い人には、オッサンが語る、自分の生まれる前の昔話=たわごと読まされるのもかなわんだろうな、と思いながら、こうして書いてしまう私であります。

ただ、若い人にも「昔の音楽」ってどう聞こえるのか聞いてみたいと思っております。今YouTubeもあるし、音楽聞くことがそれこそタイトルの通り、1980年なんて自分のお気に入りの曲がラジオ(やテレビ)から流れるまで我慢するのが当たり前だったのですから・・・。

そのきっかけはNHK第一のラジオ番組。これです。リンクで聞いてもらいながら読んでもらえると嬉しいかも。放送は1週間で切れるので、ご勘弁。

仕事やっててもお昼のNHKニュースは出来れば聞く習慣にしてるので、一昨日の土曜日にもニュース聞いてから、そのまま流してたら・・・沢田研二の「TOKIO」はそれほどでもなかったのですが、久保田早紀の「異邦人」、クリスタルキングの「大都会」でやられてしまいました・・・。そのあとトシちゃん&聖子ちゃんがかかったところで、時間の都合でその後視聴を辞めてしまったんですが、どうしても聞き直ししてみたくなって、朝からこのNHKの「聞き逃し」を聞いているわけです。いや、なんで10分くらいでこんなに筆が進むのだろう、うーん。

1980年って、私10歳で確かラジカセが欲しくて買ってもらえない、みたいな環境だったと思います。ゆえにエアチェックとかもできず、小さなAMラジオでラジオ番組を聴いてたマセた田舎のガキだったと思うのですが、当時はベストテン番組とか大活況で、歌が流れてくる環境は、今みたいに「自分からチョイスして聴く」ではなく、「自然に流れてくる」という感じだったと思います。さらにテレビやラジオで自分の歌を聞いてもらうにはスターになるしかない、という宿命があったのです。今では自分の歌でさえ、SNSなんかで思い立ったら世界中に発信できることを鑑みれば、隔世の感は嫌でも思い知らされますね。

ですんで、沢田研二はそもそもタイガース時代からスターですが、久保田早紀、クリスタルキング、聖子ちゃんでさえ、「なんらかのオーディション」による関門をくぐり抜けて、芸能人になって、その歌がオンエアされるというしくみ「しか」ない時代なのでした(今調べたらトシちゃんは、ジャニーズへ入門して出世した模様)。

番組の続き。海援隊「贈る言葉」、オフコース「さよなら」、長渕剛「順子」、八神純子「パープルタウン」、ロス・インディオス&シルビア「別れても好きな人」・・・うーん懐かしいというか、子供の頃はこの「ステレオ」という感覚がAMラジオでは絶対に得られない音質の良さが違和感を感じさせるんだけど、わざわざモノラルにして聞くことともないので、このまま聞いてます。でもステレオ、モノラルも死語かもしれない・・・。

さて、トリはもんた&ブラザーズの「ダンシングオールナイト」。もうこれ流行ったよなあ・・・。動画埋め込んじゃう。

今、これ見て思ったんですが、間奏のときドラムのトップシンバル叩きまくってるのに、聞こえてない・・・うーん。リードギターとサイドギターがあるのは時代を感じますね。。。あともんた&ブラザーズではデビュー曲ですが、もんたよしのり個人では若いころからソロデビューしてかなり苦労されたようです。

そんなんはともかく。ここからが言いたいことの本題です。

この曲、作曲がもんたよしのり彼自身なんだけど、この曲のスゴさ、というものに、もう40年経ってから気付いてしまった。それは・・・

作曲の基本である「スリーコード」しか使っていない!!!

ということ。これEmがルートキー(Ⅰ)なんだけど(よって音楽の授業的に言うとホ短調)、あとコードとして使ってるのがサブドミナントのAm(Ⅳ)、またロックらしさを出すためにかⅤは、ドミナントコードとしてB7を使っているという渋さがあります。詳細は「ここ」。見ていただいたら分かる通り、この3つのコード以外、ここには書かれていません。全曲マイナー調で通すという男気の歌です(笑)。実際にはもんたさん、少しだけ小技を入れてまして「♪キャンドルが潤む瞳のなかで~」のところ、スパイスとしてEm→E→Amと、EメジャーのG#の音をウラで入れている「瞬間」がキュンキュンします。こういう細かい芸が好きなんです、私。

よって、ギターの初心者でも3つコードのポジション覚えたら弾けてしまうという、それも比較的簡単なポジションのコードばかり。それでもこんな人口に膾炙するような歌を・・と思うと、もんたさんすげえと思うわけであります。

今のYOASOBIとかの「Just The Two Of Us 進行」のコード、すなわち「この3コード×2(メジャー&マイナー)+テンションコード」まで使わないと耳に残ってもらえない、現代の音楽シーンで活躍している人のご苦労はいかばかりか、と思うばかりであります。

まあ、とにかく若い諸君、昔の曲にもしぶーい名曲はあるぞよ!

さあ、今からカラオケ行ってちょっと名曲歌ってこよう!っぅと!(おいおい)

追伸

あ、「Just The Two Of Us 進行」が嫌いではないんです、あれも「丸の内サディスティック」は名曲です!!

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