金沢の町にて

今日は2024年6月18日、朝のNHKラジオで「海外移住の日」って言ってたなんてことはない平日なんだけど、今、金沢の雨の武蔵町に投宿してて、私のクライアントとの約束は10時半からなので、朝こんな雰囲気の良いお店で、店内一人きりでがっつりモーニングをいただいている。BGMはクラッシック。こういうお店を、旅先で見つけるとなんだか得した気分になる。

キャッスルでのモーニング、多分700円。

で、この写真の右上フルーツセットがある。その中に見慣れない果物がある。枇杷だ、と思ったが今一つ自信がない。自分の人生の中で、このを単体で出されたことは生まれて初めてだと思った。さてこれはどのように食べるのか・・・ググってみて皮をむいて食べるということを知り、かつ初夏の果物であることも知り、またこの歳になって知らないことが多いことに気づく。ちなみにハムエッグの黄身はウェルダンなのでこれも好みでうれしかった。

最近年をとったせいか、夜の街を徘徊する(というほど徘徊していないが)にも飽きて、宿のあたりは繁華街でもないので、昨晩はこんな金沢B級グルメのハントンステーキなるものを食してみた(食べ物の話ばかり・・・珍しい)

まあ、そんな人がうまいもん食った話なぞどうでもいいとは思うし、金沢ももう何回も来ているので、目新しいモノがないか、探しているのが現状である。今のところひがし茶屋町以外はだいたい見て回ったような気がする。

さて。

この町に来ると、いつも思うのが繁華街と主要駅が離れている、ということである。私の知識によると、町と鉄道はこんな感じで展開していると感じられる。

1.主に明治時代、町に鉄道を引く、となって「あんなもの町の真ん中に通すな!」ということで、駅は町のはずれに建設される。

2.鉄道は便利だ!と判明後、わざわざ歩いて町のはずれの駅まで行く時間的なロスが多くなり、町からその駅に至る、小さな私鉄(路面電車、軽便鉄道など)が施設される

ここまでは、だいたい江戸時代から続く古い町にとっては同じような流れになる。1が明治時代、2が大正~昭和初期の話だと思う。ただ、その後がちょっと違う。

A路面電車廃止:車社会になり「路面電車は交通の邪魔だ!」となって、路面電車が廃止になる。これは今いる金沢もしかり。岐阜もそうだし、結局バスによる代替か徒歩を強要される。

B大きな私鉄に買収される:大資本が入ってきて「移動」というもの利便性に市民も気づき、国鉄に負けない高速電車を走らせることができるようになると、街中に駅ができるようになる。わが町四日市がそうだし、奈良もそんな感じ。関東のほうにもいっぱいありそう。

C路面電車⇒地下鉄へ:名古屋などの大都会がそう。

金沢に来ると、Aをひしひしと感じてしまう。金沢駅から繁華街まで必ずバス(かタクシー)による移動が必要だが、これが四日市だとない。金沢のほうが大きな町ではあるけれど、ここに路面電車が走っていたんだ、と思いをはせると複雑な気分になる。

知らない街をめぐる、ということはこういう歴史の重層を知ることにもなるので、大好きなのだけど、

結局金沢においては、香林坊で金沢駅行きのバスはひっきりなしに走っているので、結局この方がよかったのかな、と夏の季節には、そう思う。

ただ、地元民からすれば冬は雪で渋滞でたまらん、という話なので、それを考えれば、やはり路面電車が便利なのかもしれない、とか。

そんなこんなで時間も過ぎた。そろそろ仕事にいきますか!

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