仲間を増やしたい私?
年の離れた若い10年来の友達というかそんな関係の男がいる。
彼は関東2大巨頭でもある某私立大学のMBA取得者で、現在私と同じようなコンサル(という言われ方は私は好きではないが)をやっている。前職時には金融マンと顧客という間柄であったが、この10年くらい「つかず離れず」の間柄で、付き合ってきた男である。最近なんだか考えていることがよく似ていて、話していて私のほうが考えさせられ、教えられることのほうが多い。
その彼が色々私に質問してくる。
国内における話題が多いが、金融機関からお金を借りること全般、金融機関との対処の仕方、資金調達についてエクイティファイナンスの限界やら、経営者の水準の話とか、さすがに私と違って大学で「経営」というものの見方を勉強してきただけあり、実地に下りて実践での経営を客観視できていて好ましい。最近そうしたものの見方がすさまじく成長しており、若いっていいなーとか思う。
その中で「コンサルタントのリテラシー」というところに話が及んだ。
結局のところ、企業に対するコンサルファームって功を奏していないのではないか、経営の勉強だけすればいいモノではない、本質的なものを迫らずして成果が出るわけがない、結論「鷲尾さんみたいな、経営者にとことん寄り添うコンサルティングを、もっと広げてみてはどうか?」とおっしゃる。
そのような「本質的ではないコンサル」に対して、私は正直憧れみたいなものもある。すなわち、私のやっているコンサル(と言われるのは好きではないが)は、効率が悪いのである。
数えれば十数社、濃淡はあれど「コンサル(と言われるのは好きではないが⇒もうやめます)」というものをしてきて、経営者とぶつかり合い対立することもあれど、最終的には「経営者の理解」の先に「経営の向上」ってのがあると考えており、まずは経営者の人間を見てからでないと、伴走支援なんてできねーな、と思う。一方で経営者の発言にイラっとする未熟な私もいるわけで。
そんなわけで、私は経営者の人となりを見るために、経営支援を依頼された時には「早期経営改善計画」を一緒に作ることを課す。そのおかげで三重県の中小企業診断士で1番の件数をこなしているのではあるけれど、ただ、計画を完成したところで私が無理と思い、お断りさせていただいた経営者も2件ある。
とかく、このやり方は精神力が削られるのである。
そんな非効率なことをやりつつ、えっちらおっちらやってる私に彼は言う。
「もっと鷲尾さんの考えていること発信してくださいよー、そしてそういう同じような「経営者によりそう」仲間が増えたらもっと効率的にやれますよ」
うん、そうする。まあ、それで仲間を増やしていくとするか。
まず第一歩、せっかくこのプラットフォームがあるんだから、ここで発信していきますか。
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