今年の抱負

「卯」はもともと「茂」という字が由来といわれ「春の訪れを感じる」という意味、また、「卯」という字の形が「門が開いている様子」を連想させることから「冬の門が開き、飛び出る」という意味があると言われています・・・ということをここの説明から取ってきました。ああ、そうかと思い出し、ウサギは一羽二羽と数えるのだ、と日本語の難しさと美しさを思い返す年初の私です、皆さん、心穏やかな新年を迎えられましたでしょうか?

さて、たいそうなタイトルを付けてみていささか後悔の念もないこともない私ですが、どうなんでしょうか。お前はやりたいことがあるのか?とか言われて、来るものは拒まず的なスタンスから、やっぱ吟味してもいいのかな?的なスタンスへの変更もありなのかな、とか考えております、仕事的には。

仕事はもちろん、大事なのですが、ときたま社長へのアドバイスで申し上げることがありまして、仕事で大事なのは①好きなこと、②得意なこと、③人から承認を受けること、➃カネ、なんだと。これは私のオリジナルではないのですが、非常に本質をついている言葉だと思います。ただ、私の場合②が優先されてしまって、①がやや後退することがあったり、③の「お願い!」と言われてしまうと、断れなくなってしまう類のチョロおじなので、ここも意識せずに自己犠牲になってしまう部分もあったりします。

ですんで、①のところを、てか自分を大事にしてやらんんとあかんのだろうなあーーーと思ってまして。

で、そんなこともあり、大みそかからやや余裕もあり振り返りやこのブログを書きつつも、いろいろ思索にふけっておりました。この「思索にふける」って行為、50超えてから急に楽しくなってしまって、ビジネス、それ以外、考えを巡らせ、このような順序立てで行ったらどうだろう、なんてことをつらつらと考えるのが楽しくなってまして。

今回も、次回の作文やらなんやらを考えてて、すごく面白いことがありました。

次回の作文はなんとなくですが、「老いらくの恋」を書いてみようかなとか考えてまして、で、これってどういうような語源なのかな?と調べてみたら、昭和23年(1948)に68歳の歌人川田順が弟子と恋愛、家出し、「墓場に近き老いらくの、恋は怖るる何ものもなし」と詠んだことから生まれた語とのことで、これも深くは調べてはないものの、どうも佐藤春夫と谷崎潤一郎的なのがあったらしいのですが、それを調べようと思って、誰かが「川田順」について書いてないかなあ・・・。と思って調べてみたら、ありました!辻井 喬「虹の岬」があるらしい。うん。でね、この辻井氏、どこかできいた事ある名前だなあと思って、またこれもwikiってみたところ、辻井 喬=堤清二だとのこと、いやあ、この浅学な私でも堤と言われれば、西武セゾングループの総帥だった人で、また異母弟との西武グループでの確執くらいはなんとなーーくは存じ上げておる次第で。またこの総帥でかつ作家でもあった堤清二たる人間にも興味が出てしまい、Amazonで、堤清二 罪と業 最後の「告白」」/児玉博、を買って2022年中にすぐ読破してしまいましたとさ、まあかなり俗っぽいノンフィクションでしたので・・・。(あ、当然「虹の岬」は図書館にありましたので予約しましたよ)

こんな風に次から次へと思考の芋づるが出来てくるのがとても楽しいし(それはビジネスにおいてもですが)、それよりも何よりも、この堤清二という生きざまに強く惚れたというか。

ビジネスと作家をする人は、例えば古くは菊池寛とか、盟友の芥川と比べて文才はないけれど、ビジネス(文芸春秋)では成功した、とかなんとか高校の国語の先生が言ってたような記憶があるんです。近くでは赤瀬川隼(地元の出身者)や、二足の草鞋を履く作家はいるのだろうけど、これほどまでにビジネスでも超有名人(ただし没落してしまった・・・)、作家としても谷崎潤一郎賞など受賞している人間なんて、ちょっと見当たらないのではないか、またその出自の「業」も相まって、その人物像をわかりにくくしている人物もなかなかいないのではないか、そう思うのでありました。

それよりも何よりも「二足の草鞋」。これに超羨望してしまった自分がおりました。彼と比べるのは不遜なれど、それこそ「『作文活動はオレ本気出してないだけ』とお前は言い訳しているだけだろ?」と感じてしまう自分がいて、こんな駄文でも書かないよりはましか、とか書いている次第。

ただ、どうもこの「二足の草鞋」にすごく憧れを持ってたし、芸人で作家の又吉直樹や、ミュージシャンで作家の辻仁成、町田康もいたり、医者で作家の北杜夫や帚木蓬生(あ、手塚治虫もそうなのか?)、全員思うけど、やっぱ「私見ですが」二足の草鞋もどちらかが上かなあとかえらそうなこと思ってしまいまして、でこの堤清二。これはガチ二足の草鞋の傑物かもしれん、と初読みする「虹の岬」に期待するわけです。では自分はどうなのかと申しますと、主業が社長さんらの叱咤激励で、副業が作文稼業でいけたらいいな、とか夢見ております。ああ、書いちゃったよ。

自分の性質についても思いを巡らすと、スペシャリストよりゼネラリスト思考なんかな、とそう思います。私の去年一年間でお金をもらったことを列記しますと、企業顧問、補助金支援、コンサルティング(人事、財務、経営計画、パテント、人生相談(笑)、事業承継、M&A、業務改善、IT、組織活性化、創業、相続、リスケ、資金調達、資金繰り)、セミナー(財務、ハラスメント関連、ファイナンシャルプランニング)、執筆(事業承継、作文)などと、資金繰り会議の名が泣くようなこのハチャメチャ感は、とりあえずは私のポジショニング戦略でもいい感じになってきたと、そして標榜する「犬も歩けば棒に当たる」を地でいけるようになってきたのかな、と思っておりますし、なんでもご相談してくだされば、と思います。

最後に、中小企業診断士で作家を調べると、こんなものが出てきました。ただこの中でビジネス本「以外」をメインの主たる作文戦場としている人はどうもいなさそうなので、ここを唯一の特異なポジショニングとして、極めていくべく、人生楽しんでいきたいな、と思っています。

PS

でも、菊池寛は、今の文春を見たらどう思うんだろうか・・・。

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