京都にて
京都に定期的に訪れるようになってから3年は経つのだろうか、私を重宝してくれる社長さんがいて、2週間に一度は訪問して、そのまま帰ってくることも多いのだが、早い目に京都入りしたり、仕事後に残ってどこかに行ったりして、結構多くの史跡や名物などを堪能させていただいている。
私は基本アマノジャクなので、金閣寺や二条城、平安神宮なんていうA級名所にはここ10年くらい行っていない・・・。一方B級と言ったら失礼だが、神社仏閣では仏光寺や平等寺 (因幡堂)、蘆山寺、建仁寺、京都ゑびす神社、頂法寺(六角堂)・・・とこれらの寺院を地図上にプロットすれば、川東の仏閣はあるものの、いわゆる京都の「田の字」の東半分をウロウロとしていることが多い、「田の字」という表現も京都に定期的に来るようになってから知ったことである。今は写真のとおり、田の字のぎり西半分に存在する無料コワキの池坊学園の見える席でこれを書いている。
一番うれしいのが、「観光客」として京都に行くのではなく、京都に知人がいる、というのもやっぱり人生の余得だな、と最近とみに思う。やはり私も田舎者であるので、京都人ってのはイケズである、ということは耳にしていた。ブブづけの話を筆頭に京都人しかわからぬ符丁でもって会話をし、それが通じないと田舎者と断ずるようなフシがある、との話も聞いたこともあったが、私とお友達になった方はみな優しく本音でしゃべってくれる(と自分では思っている)。
とはいえ、イケズな対応をされたこともある。
京都に慣れていない頃であるが、京都駅からタクシーに乗った。同行者は神戸在住の中小企業診断士仲間。彼も京都にはあまりご縁がない方である。タクシーに乗って、格好つけて交差点の名前を言ったのが悪かった。
「高辻御幸町(タカツジミユキチョウ)の交差点まで」
と申したところ
「は?そんな通りの名前なんて、私20年タクシーの運転やってますけど、ありまへんなあ」
といきなりイケズの洗礼を受けた・・・おいおい、これ家を出る時から調べてきたんだが・・・とグーグルマップを開けて運転手にみせたら
「これは「ゴコマチ(御幸町)」ですな」
と小馬鹿にするようにいって、タクシーを走らせ始めた・・・。
というのがイケズの初体験。いや、それから私は、「まるたけえびす・・・」(リンクご覧ください)を暗記しましたわ、五条まで南北はソラで言えますよ。ただこの御幸町(ごこ「まち」)から西、次の通りが麩屋町(ふや「ちょう」)と、またこれも外来者をいじめるようなネーミングで、これで化外の人間を京都人が区別するのではないかと、邪推してしまうのである。
こうした話を京都在住が長いお友達に話したところ、七条問題を話してくださった。
ご存じの通り、京都は大枠で北から一条、二条・・・・と十条まで大きな通り名がついているが、七条については、さいきん「ななじょう」というアナウンスが流れるようになってきた、と嘆いていらっしゃった。
七条は、本来京都のことばで「ひちじょう」と発音するのが正確な発音であるらしい。ただ明治以降、薩摩か長州かそこいらの人間が政権をとるようになって、日本全国統一した言葉を強いたために、七条は「しちじょう」と発音し、かつ書き言葉もこれがスタンダードになってしまった。
となると、京都人は「七条をしちじょうと発音したら、四条とまちがえるやないか!」と意見が出て、やむなくかなんか知らんけど七条を「ななじょう」と呼ぶようになった、とのこと。個人的には一条と間違えそうだけど、四条と間違える、というところが田舎者にはない京都独特のアクセントかなんかがあるのか?と思ったが。
うーーん、なんだかどうでもいい話だけど、こうしたことを嬉々としてお話ししてくださる京都人のお友達(彼曰く大阪人とのハーフらしい)と今日飲みに行こう!と言うてたんだけど、体調不良で流れてしまったので、ちょっと書いてみました。
お大事にして、またこうした話をお聞かせください!
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