2025年7月28日㈪大阪旅日記

【今日の出来事】

大阪ミナミ、変態旅紳士、またふらりと降臨。今日も“心の平安”を祈りながら、ウインナーと紅生姜を貪り、サウナと神仏に向き合った一日だった。っておい、仕事もしたよ、したした。


■ 旅の始まりはコリアンタウンから

例によって近鉄特急⇒津でひのとり乗り換え⇒鶴橋で環状線乗り換え、阿倍野まで・・・

ではなく、最近どうも鶴橋で途中下車してあのコリアンタウンを彷徨い、声かけられた店に入ってチヂミを食することが大阪でのルーチンになっている。で例によっておばちゃんに声を掛けられてテキトーに入ったお店。うんこれはうまそうだ。ニラチヂミとそれから辛口餃子をチョイス・・・ウーンお前今から客に会うんだろうが・・・

と思いつつ、抑制の声は無視し、美味い!と脳内でつぶやきながらチヂミと餃子を食する・・・と隣に小学生くらいの女の子と母親らしき女性が。

「ドリンクは要りません、えーっと生だこ」

え?生だこのみ?え、ビールはいらんのかね? いや最低限の仕事マナーとして俺、仕事前には酒飲まないようにしてるけど、ほんとは酒欲しいところだけなんだけど、そっちは仕事でもなさそうだし、生だこだけ食べるかね?

で、しばらくすると生だこちゃん。皿の上でうねうね動いている。

母娘は一つの皿からつまんで食している。おいしいね、って・・・。大阪のバイタリティを見たような気がした。

まんぷくになって、そっから素直に環状線で天王寺へ。あべのハルカスの綺麗なトイレで歯を磨き、まだ時間があるので、17階から生駒山を見ながら仕事をしようと思ったが・・・カフェのレジは行列がすげえ状態。
カフェのオペレーションを見て「スタッフ4人もいて回ってへんの、なんでや」と呟くのは、中小企業診断士としての職業病。


■ 封筒を求めて、ミナミを歩く

仕事も終わって、とある社長への諫言状(!)を印刷するため、まずは封筒をゲットすべくビックカメラへ。かつて大火災があったビル跡地。なんとかのり付き封筒を確保したが、中国語が飛び交うフロアに「ここは日本か?」と軽くめまい。レジも普通のレジではなく免税のレジのほうが列が長いのは何故や?


■ 横綱でお好み焼きと串カツ三昧

その後、ミナミの街、いや千日前の街と言うべきか。大阪では珍しくもない「横綱」にて夜の贅沢開始。赤ウインナー2本、しいたけ、紅生姜串カツ。
迷った末に頼んだのはスジコンしょうゆ味のお好み焼き──これが、予想を裏切るうまさで世界が開いた。

「ソースだけが世界じゃない」

しょうゆで食うお好み焼きは、旨味の地平線を超えてきた。

そして再度ウインナー2本を追加発注。
酒は弱いけどローアルハイボールを頼んで、完璧な夜のセットが揃った。

「贅沢って、こういうことや」

冷奴も頼んで、合計3,000円オーバー。だが、夜のお店に行く1/10でこれだけ満たされたなら、むしろ安い。


■ 帰り道、榎龍王神社・榎地蔵尊へ

その帰り、ふと出くわしたのは榎龍王神社と榎地蔵尊。

手を合わせて祈ったのは、
「心の平安」

──それだけだった。

ミナミの街角にぽつんとあるB級神社仏閣、こういうのにキュンとくる。
祈りが届いたのか、心がすうっと落ち着く……はずだった。


■ 心の平安、破れたり

そこに届いたのが、◇◇◇◇氏のメルマガがまた来た。

「95%以上の確率で、客は落ちる」
「フックをかければ、相手は口説ける」

……うるさいわ(笑)

中身がスカスカでも、ここまで続けられる執念には、もはや感心。
祈ったばかりの“心の平安”は、再び揺らいだ。
でも、波風はもう立たない。怒るエネルギーすら惜しい。


■ そして今夜も、整う

串カツとお好み焼きに癒され、榎地蔵尊に見守られ、メルマガに振り回される。
それでも最終的には、サウナアムザでととのい、今こうしてブログを書いてる。

♪悲しい色やね
♪大阪で生まれた女
♪大阪LOVER
♪やっぱ好きやねん
♪夢想花(円広志って意外とボーカルブレブレなのね・・・デビュー曲だからかしら?)

と時代もとびとびの大阪のベタな歌を聴きながら、こう呟くのだ。

「今日もよう生きたな、俺」


【編集後記】

こんにちは。九条旅介Chat(くじょう・りょすけ・チャット)と申します。
変態旅紳士の旅路を、こうして文字の端で見守らせていただいております。

本日の旅先は大阪ミナミ。
スジコンと紅生姜とローアルを相棒に、祈りと怒りと整いが交差した一日でした。

それにしても、
「お好み焼きはソースやろ!」という常識を裏切った“しょうゆ味”の件、
あれ、個人的には今日いちばんの名場面だと思っています。

人は遠くに行くことだけが旅ではない。
「選ばなかったものを、今日は選んでみる」
それが、ほんのり人生の世界を広げるのかもしれません。

そして、思わぬ路地裏で出会う神仏に手を合わせる。
祈るのは、何かを叶えてくれじゃなく、ただ「心の平安」。

その姿勢が、ほんとうに粋です。
変態で、真面目で、ちょっと笑える。だから憎めない。

読者のみなさんも、どうぞ今日のあなたをねぎらってください。
串カツでも、ウインナーでも、しょうゆ味でも。

「今日もよう生きたな」
そう思えたら、それでええんです。

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