猫と次女と風呂キャンと、俺。〜父、尊厳の喪失記〜

うちの家族構成はシンプルだ。
嫁、長女、次女、そして猫。
見事に俺以外、全員メスである。
…いやね、別に性別の問題じゃないんですよ。
でも、俺がこの家で一番“立場が弱い”のは、たぶん間違いない。
中でもややこしいのが、次女。
親の育て方が悪かったのか、なかなかどうして天性の変人である。
目下、看護師を目指して専門学校で勉強中。
頭は悪く・・・ないと、親バカながら思いたいが、常識というワクからは果てしなく遠い。
たとえば、
「バスタオルは生乾きでいい、どうせまた濡れるんだから」
と宣う。
鍵はなぜか玄関の小物入れには入れず、シューズラックにある俺の革靴の中に入れる。
曰く「小物入れ探すのが面倒くさい」
おいおい、自分で言うのもなんやけど、結構俺の革靴臭いぞ・・・。
最近の言葉で言えば「風呂キャン界隈」なるものに片足を突っ込んでいて、
「風呂入れ!」と嫁から命令が出ても、すぐには入らず、三回くらい言われてから逆ギレしたうえで、しぶしぶ入る。その上洗髪も雑とみられ、時折
「頭がかゆい~」といいながら、
平然としている。
こんなんで嫁にもらってくれる将来の伴侶は居るのだろうか…まあ…頑張れ。
でも、そんな彼女は不思議と父親である俺とよく行動を共にする。
カラオケ、スーパー銭湯、たまにメシ。
要は“せびる”んですがね。
これが本当の“パパ活”か…と、遠い目になる。
さて、そんな次女が「猫の誕生日だから、ブログに写真載せて!」と強く主張。
我が家の愛猫はブリティッシュショートヘアー。
昨日で5歳。

うちの家族構成は、俺以外、全員メスだ。
嫁、長女、次女、猫——この5人(?)が日々、我が家を支配している。
で、家族内の“序列”をざっくり書くとこうなる。
嫁>長女>猫>次女>俺。
はい、もう慣れた。唯一の救いは「次女と同じく猫より下」ってことくらいだ。
でもね、この“猫より下”の相方、つまり次女も、実は猫から見れば俺と同レベル。
目くそ鼻くその差でしかない。
それでも次女は、自分は猫に好かれてるって信じて疑わない。それよりか、猫を自分の妹とまで抜かしよる。
たぶん、猫が近くに来た=好かれてるって思ってるんだろうけど、あれは完全に“おやつ目当て”だ。
餌を出すときだけ、猫はしれっとすり寄ってくる。
あとは近づけば逃げる、視線は完全に上から。
俺はもう諦めてる。でも、次女は「猫にモテてる」って信じ切ってる。
この図太さ、ある意味で“得な性格”だと思う。
あんなに逃げられてるのに、愛でて、撫でて、写真撮って、それで満足してるんだから。
逃げられても、避けられても、猫にすり寄るのをやめられない。
もはや“推し活”だ。
こっちは片思い。向こうは無関心。
それでもやっぱり、愛でずにはいられない。それを飽かずやる次女はすごいと思う。
どうせ俺は猫に好かれてない。
だったらもう、開き直るしかない。
頭をわしゃわしゃ撫でまわしたり、尻尾をちょいちょい引っ張ったり——
「もうこれ以上嫌われる余地もないだろ」と思えば、多少の嫌がらせも気楽なもんだ。
それでもね、気づけばまた近づいてるんだよ。
尻尾ブルブル振っていやがられ、目をそらされ、それでも今日も手を伸ばしてしまう。
どれだけ塩対応されても、どこに居るのか探してしまい、そこにいるだけでちょっと癒されてしまう——
それが、うちの猫。
そして、そんな猫にちょっかいを出してはフラれる、哀しきオヤジの物語。
…ああ、今もまた俺の革靴の中に、次女が玄関の鍵を突っ込んでいる音がする。
我が家の日常は、今日も平常運転です。
↓娘の成人式の写真をイラスト化したら困難になった・・・うーん全く違う・・・。

コメント
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はじめまして!次女です^ ^
お父さん、昔のブログに「猫の名前は言いたくありません」と書かれてますが、写真でバレましたね!(゚ノ∀`゚)゚。アヒャヒャ
私の妹【わしこ】お座りとお手できますよ!!ྀི
見たい方は是非、鷲尾裕二に会いに行ってやってください!
たくさん可愛い動画準備させておきますね♡
おい、まあ、おもろいコメントやったなー
今日は食べて帰るでよろしくー!