売上による預金への入金と 借入による預金への入金とは 何が違うのか?

中小企業診断士に合格してしばらく、お世話になった受験サークルにこういう「財務」の勉強?の話題をつらつらと書いていたことがありました。今回とある必然性(●年来の友人がこの資格に挑戦するのでちょっといろいろおせっかい焼こうかと思った)により、こうしたネタを掲載しようかと思い立った次第。

個人的なやり取りをするくらいなら、タイトルの答えを公開しちゃえ!と思いまして、ブログの本数を増やすという一石二鳥をGETしたいという貧乏性な私です。

要はアイキャッチ画像のとおり「簿記」の話です。

私は金融機関勤務をしておりながら、簿記って2級しか持ってないし、また30歳になるまで財務は嫌い、というかわかりませんでした。それが31歳の時に都銀調査部で17年勤務バリバリ決算分析命の鬼上司に仕えまして、それこそ地獄を見ました。その後本店審査部信用調査課というそれこそ決算書を日に何十件と見る部署に回され、毎日が地獄・・・・と思いきや、なかなかこの決算というもの、奥が深い。むしろ国際部という部署に回された英語漬けの毎日よりかはずっとか面白い。

まあ、今思い返すとしんどかったと思いますが。

そもそも、この簿記・財務の話をしだすと話は大風呂敷になってしまうのですが、一言でいうならば、

専門家(大学の先生やら税理士やら)が話を難しくしすぎで、一般市民(!)が興味に至るまでのステップを無視して、専門的な話をするし、それについてこれない奴を小バカにする

・・・というのは私も勤務先で思いました。まあわかってしまえば簡単な話なんです。

今日は、この簿記・財務における興味を喚起するステップの一つとしてこの駄文をお読みいただければ。

さて、前座が相変わらず長いので、本題を。

売上による預金への入金と
借入による預金への入金とは
何が違うのか

ですね。

また、回り道をします。以下のお話は私の推論も含みます。

昔々の商売人は、入金から出金を引いて、それが手元の現預金とあっているかどうか、またその現金の溜まり具合によって、儲かった、儲かってないという判断をしてた(と思います)。

ただし、「わーい現金が100万円たまったぞ!」という現象は起こったけれど、その後の現金の変化に二つ分類できることがわかってきました。

①そのまま基本的に自分(事業上で自由に使える)のものになる。

②後日その残高は何か(=借入)と紐ついていて、時間の経過により返済しなければならないものになる。

お金の入金にはこの2つの性質があるし、①は浪費してもいいけど、②は浪費してしまったら、期限までに返さねばならなく、その時にお金がなければ、債権者に叱られる、というか商売仲間からのけ者にされる可能性があります。

さて、どうするか?

そういう「仕訳」をしないと、商売に差しさわりがあるし、いざというときにお金がない、ということにもなりかねません。

では、この①②の違いを何によって区別をするのか?

私は、出金については「関係性が『残るか消えるか?』」によってによって説明がつくと考えてます。

①の方は、何かを売って売上代金をもらった(入金)ら、それでその人との関係性は消える。

②の方は、金を借りて借りた金を手に入れた(入金)ら、それをその人に返済するまで関係性は残る。

こういう違いで区別をしてはどうだろう?ということにした(と思います)。

実は、これは「出金」についても、『残るか消えるか』の違いがあることがわかります。

③家賃とか、人件費とかは、いったんお金を払ったら(出金)、返らない(消えてしまう)

④自動車とか土地、商品はいったんお金を払ったら(出金)、形として残り、また売ったらお金に変わる(残る)

で、これらを表にしたのがこういうことになります。

①が収益、②が負債、③が費用、④が資産、と名付けて

現金の入と出にかかわるすべての商売上の取引を、この上記のどれかの科目に紐付けて記帳することにしました。

(付記:もう一つ⑤資本てのもあって、関係性は残るけど返済義務がない、という取引もあったりします)

例えば、借入金が増えたら現金も増える(入)。あ、これ書いてて当たり前だけど、なんか違和感あるけど、事実です。でもこの借入金を何かに使う(出)から、現金が減ることになります。ここを別々に管理しましょう、ってのが「複式」簿記のすごいところなんです。借金は悪とは言いません、その借金で得た金を何かに使ってしまって、それが投資として将来多くのお金として返ってくるのではなく、返ってこない浪費となるのが、悪なのです。

大枠でいえば、こういうことです。

これ以上言いたいこともあるんだけど、ちょっとこの辺で。項を変えます。新たな文章書いたら、ここにもリンク張りますね。

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