素人が助言をすることについて

ほんとは次の記事(webセミナーの告知)を先に書いてたんだけど、あまりにもズブシロが何を言う!みたいな批判を恐れてこのイイワケ記事を書いてたりします。

ぶっちゃけ言えば、私は財務以外は素人です、多分。どこかで中小企業診断士の勉強の分野についての5段階評価をしたような気もしましたが、実務においては、銀行業務以外、大学時代にバイトした塾講師くらいしか誇れるものはないです(銀行クビになったら、塾講師をやるか・・・とか思ってた時期もありました)。社会人初めてのボーナスより夏休みのバイト代の方が高くて、憤然としたこともありました・・・。

ただし塾講師をしていた経験はこの商売するようになって、人前でしゃべることに何ら忌避感もないというのはホンマ、ありがたいと思います。

商売の、というよりも商売すらといってもいいですが、実務的には、例えば、人事組織、IT、運営管理、補助金など、何もかも劣ってると思います。もしかしたらもっと私の得意とする財務の分野でも、私以上のプロがいらっしゃると思いますし、多額のファンドを金融機関から引っ張ってこられる優秀な方もお見えになると思います。私はあくまで中小零細企業の融資をえっちらおっちら引っ張ってくるのが好きなんだよなーとか最近思っております。

が。

最近気が付いたことがありまして。

それは

素人が助言することも役に立つんだ!!!

という事実。

具体的には、私の事例で申し上げましょう。

私、とある事情があって美容院の支援はとっても多いのです。もう20件程度は補助金も含めて、また前職時代から含めて支援しております。当然、独立してからの方が多いけれど。

美容については全くの門外漢です。どのようなヘアスタイルがいいのか、どんなのが流行りなのか、全くわかりません。それよりも女性が求める美容なんてさっぱり見当もつきませぬ。

ただ、美容業のオーナーと対話するうちに、おぼろげながら美容業の核心というか、サービス業の普遍的な経営というものについて、感じることが出来るようになってきました。

まあ、当たり前なんだけど、「お客の望むところを察知して先回しして提供する。そこに感動が生まれれば上。さらに共感を生めば最上」というところでしょうか。

私の美容院支援の流れとして、
①金繰り厳しいから金融機関から金借りたい(もしくは新規店舗出すのに資金引っ張ってほしい)

②めでたく、資金繰りは落ち着く。いや今度はオペレーションがマズイ、これ相談乗ってよ、中小企業診断士でしょ?(てなわけで、お人よしの私は乗ってしまう)

③まあまあ、オペレーションも回せるようになる。今度は客単価うち低くて損益分岐点を超えるの一苦労なんだわ。これ相談乗って売上上げてよ (てなわけで、お人よしの私は乗ってしまう)

④売上上がったけど、今度は従業員が独立したいって言ってるんだわ。残った従業員の士気を高めるために、なんかセミナーやってよ(てなわけで、お人よしの私は乗ってしまう)
(若しくは④’としてその独立する奴の開業資金面倒見たってよ・・・てな具合で①に回るループ)

そればかりか、部下教育の一環でOJTの材料にされて、いや喜んでOJT教育をさせていただいた結果がこれ↓。

とある美容院で、ヘアメイク!をしていただいたのですが、今までぼさぼさだった私がすっきりしております。

すっきりさっぱり、お金はもちろん払いましたとも。で、色々対話して働くことの意義とか従業員さんとじっくりお話させていただきました。

いや、何が言いたいのか?

素人でも普遍的に流れる、経営の原理原則は指摘することはできる

ということは断言できます。

人事系で言えば、仕事と向き合うとはどういうことなのか、組織の一員として働くということはどういうことなのか、マーケティングで言えば、モノを売るということはどういうことなのか、流れる原理原則はさほどどんな業種でも変わらず(私の業界もしかりです)、それをわかって実践すれば組織は回り、売上は上がるし、それに逆らえば、おのずとから経営は破綻します。

これは、美容院に限りませんし、美容院で分かったことを小売にも転用できます。当然私はモノを直接消費者に売った経験は0に等しいです。

一つのコツとして「目的は何なの?」ということさえ明確に出来れば、ほとんどの解決策は社長自らが理解しておられますし、これが明確にならない社長さんは堕ちていきます。

経営の目的の一つは「儲けること」であると明確に言えますので、まずはここを目的として支援している、というのが私のスタイルですが、神様の試練で「NPO」とか介護施設支援とか出てきておりまして、儲けることが目的になりえない事業体も出てきました。こうした事業体には、その事業体の「目的」に寄り添って答を出していく、ということしか私にはできませんし、ただ寄り添って目的を明確化さえできれば、伴走型支援に満足していただける、という図式になってきます。

それはさておき、素人。

「岡目八目」

ということわざがあります。

岡目八目とは、「問題の渦中にある本人たちよりも、それを傍観している第三者の方が上手く判断できるものだ」という意味のことわざ。読み方は「おかめはちもく」。「傍目八目」とも表記される。岡目八目の語源は囲碁の世界にある。「岡目」は(対局を)横から見ることであり、「八目」の「目」は碁盤の目や碁石の数え方である。つまり、「対局する当事者は一手一手を打つのに精いっぱいだが、これを傍から見ている人には8手先まで読めている」という趣旨が「岡目八目」の由来である。

と、ここにありましたがその通りだと思います。盤上の目はやっぱりアリの目。視野が狭くなっています。それを素人とは言えども鳥の目でみること、ここが大事になってくるのではないかと思います。

逆に、財務ではその鳥の目は心掛けておりますが・・・。

webセミナーでは、その素人の岡目八目的な視点から、モノを申し上げられればなあ・・・と思っております。

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