とある本から考える専門家のあり方

マンションの理事長を仰せつかることになりそうなんで、急遽マンション管理絡みの本を読んでいて、マンション管理士試験を受ける時にモチベ上がるよ!ということでで知ったのがこの本。


大型連休の初日に読書出来てよかった・・・と思ってます。

物語に飢えているので、布団に入ってから一気に今日の午前1時半までで一気に読み終えたのだけど、マンション管理士が孤軍奮闘して管理組合や周りの人間を通して問題を解決していく、というベタなストーリーで最後は大円団で終わり、健やかな眠りに入れました。

その中で、最近気になっている「専門家のあり方」について大いに共感できる部分が・・・。

専門家としてはひよっこの主人公が総会で窮地に立たされた時、ある住民が「(専門家は)経験・知識がどれほど多くある人よりも、クライアントに親身に寄り添ってくれる人の方を選びたい」みたいな言葉があって、なんかほっとしたというか。

私自身、中小企業の金融調達についてはまあ、それは前職柄そこそこ他さんには負けない自信はありますが、(やむなくやっている補助金については後述します)

例えば、マーケや人事、労務の経験・知識なんかは座学が中心のくちばしの黄色いオッサンなのです。

が。
最近、「鷲尾さんだから、専門ではなくても頼みたいと思うのだ!」というクライアントからの御意向もいただくことが多くなってまして、それも「イエス」か「はい」の選択肢しかない場合もありまして、
さらに、ビジネスパートナーも多種多様な方も集まってきていただいてまして、ほぼほぼ中小企業診断士の1次試験範囲※にでる分野の範囲はカバーできるようになってきました、クライアント、パートナー含めて本当に感謝しております。

※以下の分野です、カッコ内はパートナー様
1.経済学(大学の准教授、講師など多数・・・まあ需要はほぼありませんが(笑))
2.財務会計(私、及び税理士先生多数)
3.企業経営(私も頑張りますが、マーケターの先生方、人事組織分野で社労士の皆様)
4.運営管理(大手メーカー勤務の副業診断士さん達)
5.企業法務(司法書士、行政書士、弁護士さんたち)
6.情報(IT強い診断士の皆様)
7.中小企業政策(補助金など、嫌々ながら(笑)私他診断士の皆様)

おもしろそう、とか、あの人と一緒にやりたいな、とか思うような案件であれば、自分の分からんことでも調べたり考えたりして一生懸命やる、という泥臭い対応をしております。
だって、「私へのご指名」ってそういうことなんでしょ?それを裏切る行為はNGだと思うし、ましてや、

クライアント>パートナー>>>>>>>>>>>>>>>>>>自分

でしょ?
苦しい勉強してきたんだから、当然己誇り、というのはあるんでしょうが、過剰に自分が出ているのは見苦しいし、そもそもクライアントの何の役に立ってない。

ただ、最近目につく、耳にするのが、明らかにクライアントの意向に反するサービスを提供しているというか、
おいコラ!それ法に抵触してるだろ?そのまま放置?みたいな専門家さんのやり口も見えたりもして、イラついている自分がいます。
マナーもなっていない人も散見されますが、そんなくらいはかわいいもんで、下手するとあんたの資格、停止やはく奪なるんちゃう?と思われるのもありますし、
そもそも、クライアントもそれに気が付いていない、というような事案もあります。(その点中小企業診断士は「独占資格」ではないので、法に違えることをあまりできない、というのはありがたい・・・と思っている私が居ます)

そこらへん、クライアントの啓蒙が望まれますが、まあそこは稿を変えてお話出来れば、と考えています。

今回は専門家のあり方。

補助金についてもそうなんです。

今回話題の「事業再構築補助金」。
これですが、私も少なくとも10個くらいはこの相談を受けましたが、ばっちしそのままあてはまる事業者さん、ほぼいません。
てか、基本「新たな事業の開拓」ですから、ガソリンスタンドが「お!フィットネスクラブいいな!」と思って申請を書いても、まず通りません。
(経産省のチラシ・要項にこういう事例が掲載されてて、でその中に言い訳のように「これらは一例であり、これが採択されるとは限りません」と書いてあるのは笑えます!)

経産省の「煽り」も当然ながら、専門家の「煽り」もものすごい!

「こうすれば取れます!」とかそういったうたい文句でひっぱってきて、
公募前から、webセミナーで人呼んでカネ取って、着手金20万円もらうとか。

だってさ、テキトーな申請書いても、そういう「なんでもいいから金欲しい!」っていう事業者ならば、どんな申請書書いても中身見ないからわかんないじゃない?
そしたら、着手金さえもらえればOKという専門家が出てきても不思議ではないし、
落選したら、次回の応募も着手金もらえれば、それでOK!
事業者も、数うちゃ当たる!と思っているフシがあるのでそれでOK!

そうして需要と供給が釣り合ってるんだな、とイヤミで思ったりします。
あ、考えてみれば、そういう応募でも1件の応募件数なので、経産省もこれだけ応募がありました、という実績にはなるな、と今気が付きました。

とにかく、またこれも何度もこれから言うことになると思うんですが、

事業の目的は金儲け!

ここで反対する人もいるんですが、これがなければ何にもならない。
言いますよ、この文よく読んでくださいね、事業の目的です。人生の目的ではありません。そうしてケンカ吹っ掛けてくる人もいますが、日本語読めよ!と私は言います。

で、金儲け。

この言葉にも忌避感を感じる方もいますが、そもそもそういう意義で事業をするのでなければ、もう即刻事業を辞めてほしいと思います。
そういう企業が多いから、菅さんとかアトキンソンさんとかが、中小企業つぶせという論調を張ってしまうのです。

金儲けが目的、あとはすべて手段、

と思えば、やることは見えてきます。

・従業員の満足度向上も金儲けのため
・補助金取るのも金儲けのため
・新しい機械入れるのも金儲けのため
・税金を節税するのも金儲けのため
・社長がいるのも金儲けのため
・広告打つのも金儲けのため
・営業するのも金儲けのため(ここわからん人もいます、マジで)
・お金借りるのも金儲けのため

私は問います、その行動は金儲けにつながりますか?

私ももうこの商売初めて2年になりますが、まずお金あっての余裕がある、有意義な仕事ができる、と思っています。

が、これが分からん専門家さんも多数いらっしゃって、困ってしまいます。

疲れてきたのでこの辺でー(笑)!

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コメント

    • 田中慎
    • 2021年 4月 29日 5:09pm

    「鷲尾さんだから、専門ではなくても頼みたいと思うのだ!」
    素敵な関係をお客さんと築いてらっしゃるのですね。
    それでいて、顧客ファーストな姿勢が素晴らしく、思わずコメントさせていただきました。

      • 鷲尾 裕二
      • 2021年 4月 29日 5:14pm

      慎先生、ありがとうございます。

      とは言えども、スカイダイビングのご指導を!とかはできませんので、

      申し訳ないです・・・。

      あ、優秀なパートナーの一人でございますので、下記リンク踏んでください!
      http://www.tnktax.com/

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