補助金「とか」の説明①~もらえるお金の違い。
補助金、助成金、給付金と聞くと、なんでも金もらえるんじゃね?と思われる方が多いと思われます。
世間様からは、私は補助金については強いとか思われておるらしく、いやそんなことは全くないのですが、同じこと聞かれるの、結構辛いんです・・・いや、分かってるんですよ、私に質問する方は初めて聞かれるんであって、なぜこいつはそんなにやる気なさそうに説明するんだ?と思われる方に、
「まず、ここ読んでね!」といえるような記事を書こうとこれをしたためる次第です。
まず、もらえるお金の違いをちょっと図表にしましたんで、見てくださいな。
あ、もしかしたら小さいかな?
上から説明します。
①給付金
これは、一律条件に合う人には定額差し上げます、というもの。基本的には申請上げれば誰でももらえます。自分で申請上げられない!という人は、「行政書士」という専門家が代行できることになってます、が、非常に簡単な申請になるので、おカネ取られるから、行政の窓口で聞いてもらえば、だいたいできるかな?と思います。
②補助金
私がよく頼まれる奴です。基本的に
・期間限定商品であり、募集中でないと申請出来ない。
・自社が立案した計画に則って新たな事業などを行う
・そのために費用がいる
・その費用について、払った分の何%かを補助する
こういう流れになっています。特にここで申し上げたいのは、主に以下の点かな?という感じです。
1.基本的に採択されてからしか補助事業に入れない、すなわち発注を掛けることさえNGになるので、思い通りの投資が出来ない
2.基本的に、一旦は立替資金が必要となる。よってある程度の自己資金か、金融機関の借入のアテを付けなければならない
3.見積書や請求書、振込の控えなどきちんと整理整頓でき、かつそれについて申請する能力が必要(最近ここで悩まされています)
まま、言い出すと止まらないんですが、こんな感じでとらえていただければありがたいかなと思ってます。
これについては、また稿を改めます。
③助成金
主に、労務系で何かやるともらえる奴です。事前に申請が必要で、例えば労働者にいくばくか払った後で、もらえる、という形の奴です。
入口は②に比べれば楽で、年中無休で募集しており、申請を出せば承認されますが、その後きちんと申請に基づいて労務系の施策を遂行し、そのあとで「本当にやったのか?」と審査をし、その後交付される、という流れになっています。
ただ、労務系なので労働基準監督署とか、労働局のツッコミも多く、例えば労働時間が少し足りないばかりに助成金がもらえなくなった、ということもよく聞きますし、それくらいならまだいいんですが、タイムカードの改ざんがあって、顧問社労士や社長がペナルティを食らった話も聞こえてきます。
ただ、最近は●●制度導入助成金とかあり、これを機に働き方改革を実行したい会社、介護休暇などを整備したい方、などは申請するといいかもしれません。私は説明は出来ますが、実務はやや苦手なので、もしそういう相談があれば、助成金に強い社労士さんを紹介することができます。
私に相談するにあたって、もしこのブログを読んでいただいる方に、お願いがあります。
1.補助金は期間限定でもあり、私も全てを網羅しているわけではございません。よく「当社に合う補助金を探してくれ」といわれるのですが、国のものや当地の三重県、愛知県であれば同業者やお客様からの情報もあって、カバーできることも多いのですが、各市町村や遠隔地の方に当てはまるものを提供するまでのサービスは、申し訳ないですができません。
ここは、経営者のアンテナの高さが試されるところだ、と考えてください。また使った後でもらえる補助金は基本ありません。
2.補助金申請を書く場合、経営計画の立案が必要となります。これを私任せにするのはやめてほしいのです。これはまた稿を改めたときにくどくやりたいのですが、補助金の目的はそれを使って売上を伸ばすこと、これに尽きます。まあ当たり前なのですが。
(売上を伸ばす)計画があって、そのために手段として補助金をとるのであって、補助金をもらうために計画を作るのは本末転倒です。
もうこうして世界中に宣言してしまったので、後には引けないのですが、何でもいいから補助金が欲しい、という方は今後お受けできないかな・・・と思います。
が。
当然ですが、この補助金を機会として、自社の見直し、経営計画を立案し、売上を伸ばしたい!という経営者さんがいれば、お手伝いすることはやぶさかではありません。
こういう方と、一緒に夢をみて、それを実現させていきたいと思っております。
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