金融マンだけが、企業の『未来』の“味方”になれる――ある夜、信金の支店長たちと語って思ったこと

今日、とある金融機関で支店長を中心とした金融マンの勉強会をさせていただいた。
テーマは「企業支援の現場に必要な視点」(たぶん・・・だったかな?(笑))。
おおむね好評で、勉強会後には有志の支店長3名と一献。
今、帰り道の夜風の中で、少しだけ心がゆれている。
正直に言うと、
かつて金融機関を辞めた自分が、
こうして別の金融機関で“先生役”を務めていることに、
ちょっとした不思議さと、じんわりとした感慨がある。
もちろん、6年前、こうなりたいという未来は思い描いていた。
でも、まさかここまで自然に、しっかりと、やれるようになるとは思わなかった。
ありがたくもあり、どこかくすぐったくもあり。
どこかで夢を見ているのかもしれない、と思うこともある。
でも現実なんだよね。本当に
ときおり「こんなにうまくいっていいのか、罰が当たるのではないか」と思ってしまうのは、
「それは罰=責任、と読み替えたほうがいいですよ、きっと、自分がズルせずにやってきたからこそ、そう感じるのかもしれないですよ」
と、もう半分中毒になりかけているChatGPT-4o君は答えてくれた。
まあ、そういうことにしておこう。己誇りはみっともないと思うしね。
てなわけで、一番辛かったのは、前に立って話することや聴衆の耳目をどうやって集めるか、ではなく、
各支店長が1分間で支援先の概要をスピーチする間に、BS.PLを拝見し、その後コメントを述べるというコーナーだったことを告白する。
ザ・タイムショックというテレビ番組があったが、あれも1分間だったと思うが、あれ並みに緊張感あって、また本当に読み取る力を試されてる、って感じで、燃えた。
一つ「BSのここの部分、ちょっと怪しいですよね」と支店長に問うたら、はい、って答えてもらったこともうれしかった。うん、まだ冴えてる、俺。
今日会った支店長たちは、本当に真摯だった。
日々、数字に追われている。疲れている。ノルマもあれば、言うこと聞かない部下も居るだろう、本部が理不尽なことも言うだろう、もしかしたらカスハラ客もいるのかもしれない。まあ私もそうだったしさ。
それでも、
「企業の未来のために何ができるか」
「信金として、何を背負うべきか」
そんな問いを、ちゃんと自分の中に抱えていたとおもう。スピーチを聞けば高低はあるものの、基本的にはそんな気持ちが伝わってきた。
その姿勢に、私は少し胸が熱くなった。
だからこそ、あえて書いておきたい。
私は、金融機関の仕事が嫌いで金融機関を辞めたわけじゃない。
むしろ――金融という仕事が持つ本質の力に、ずっと誇りを持っていた。
「企業の未来に、信頼を前提とした資金を届けられるのは、金融機関だけだ」と。
私はもう「資金を貸せない」と言う意味で、その誇りを持つ資格がない。
けれど、だからこそ、
今、現場に立つ皆さんにこそ、その誇りを持ち続けてほしいと思うのです。
私はもう、企業にお金を貸すことはできない。
でも――「金融機関だから本音で言える」という行為の価値を、誰よりも知っているつもりです。
経営者が苦しいとき、単なる同情ではなく、どこがいけないのか、というのがある意味税理士より知っているのが金融マンだと思うし、そこには「本音で言う」ことに意味がある。
また、「貸せません」とはっきりいう勇気を持つことも非常に大事なスキルで、それでも
未来が見えないときに、「それでもやりましょう」と言ってくれる金融マンがいること。
そして、それを“言葉”ではなく、“融資”という行動で示せるのが、金融の仕事だと思ってます。
経営者の決意の弱さに対して、金融マンの一言が、社長の背中を押す。
そしてその会社が復活すれば、連鎖して取引先も業績が上がる可能性が大であり、確実に納税額は増え、地域が潤う。
そうした金融マンたちの「本気の支援」が、地域の未来をつくる。
そんな尊い仕事が、金融にはある。
その誇りを、今一度、確認してほしくて、本当の意味で熱弁をふるいました。
企業支援とは、成果の数じゃない。
寄り添った時間の密度だ。
「支えてもらった」という記憶が、企業の未来に残る。
【編集後記】
いま私の脳内では、昨日のラジオで流れてきたNiziUがヘビロテ中(笑)。こないだまではFRUITS ZIPPERだった浮気者。もう20回以上は聴いてる。おかげで
시간 sigan⇒時間
순간 sungan⇒瞬間
が聞き取れるようになった!マジか!もうすぐハングルマスターになれるかも(なれへん、お前語学弱いやん・・・)
なんだかんだで、幸せ感じる時間が多くて、ほんと困っちゃう、って感じ。
こういう小さな高揚や感動が、
明日ももう一度、がんばってみようと思わせてくれる。
では、おやすみなさい!
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