「読みたくない人は来なくていい」――情報の格差と“信じる側”の責任について

🟦はじめに

このブログは、誰かに「読めよ!」なんて押しつけるために書いているわけじゃない。
読みたくない人は、読まなくていい。いや、むしろ読まないでほしいくらい。

私は20年前、まだ「ブログ」なんて言葉が今みたいに市民権を得ていなかった頃から、こういう場所で、ずっと書いてきた。まあ、中には匿名もあったけれど。

書く理由はただ一つ。自分のため
自分の中のモヤモヤや、釈然としない怒りみたいなものを、文章というカタチにして整理しておく場所が欲しかっただけ。

もちろん、誰かが読んでくれて、「そうそう、それ思ってた」って反応してくれるのは嬉しい。
でも、それが目的じゃない。

だからこそ、私は「読みたくない人は読まなくていい」と、今も変わらず思っている。

でもね、最近はさすがに、この“歪みきった情報の流通”に、我慢できなくなってきた。

なにがって――
「情報を持ってる側」が、その優位性を使って“わかってない人”を搾取してる構図が、あまりにも露骨になってきた

看板、肩書き、メディア露出、SNSのフォロワー数。
それらが「信頼の証」として通ってしまう今の世の中って、やっぱりおかしいよねって。

だから、今回は久しぶりに、ちゃんと書いておこうと思う。
自分のために。
そして、もし似たようなモヤモヤを抱えてる人がいたら、届けばいいなと思いながら。


🟨第1章:「あの人、テレビにも出てるし、有名人ともツーショットだし…」

なんとなく人は、“見た目”で判断してしまう。

それが人間ってものだし、ある程度は仕方ないとは思う。

でもね、
「テレビに出てる=すごい人」
「高層ビルの30階にオフィスがある=成功者」
「有名人とツーショット=実力ある証」
こういう“幻想”に頼って判断してしまうのは、やっぱり危うい。

私の周囲でも実際にあった。
そういう“立派すぎるプロフィール”を持つ税理士や会計士が、とんでもない粉飾や脱法行為のアドバイスを平気でしていたなんて話。しかも、その人たちのホームページはめちゃくちゃ立派。メディアにも出てる。

じゃあ、なぜ信じてしまうか。
それは、情報の非対称性=つまり、こっちが情報を持ってないからだ。

「この人なら大丈夫だろう」と“感じてしまった”時点で、もう負けてる。


🟨第2章:「アドバイスを信じるな」と言う人のアドバイスを、あなたは信じる?

最近、ある「有名な税理士」(という触れ込み)のメルマガを読んでしまった。

そこにはこう書いてあった。

「人からのアドバイスは当てにするな」
「正解は人ではなく、数字にある」
「定量的な仮説を立てて、結果を数字で検証せよ」

うん、言ってることだけ聞けば、まあ一理あるよね。

でもね、じゃあその本人は、数字に基づいた助言をしてるの?って話

もっと言えば、「人のアドバイスを信じるな」と言ってるこの文章そのものが、アドバイスじゃないのか?と。

こうなると、もう自己矛盾がすぎる。
「信じるな、でも俺の話は信じろ」って、どんな矛盾やねん。

それでも、これを読んで「うわー、目からウロコ!」なんて感動する人がいる。
まさにここが、情報格差の“深い闇”。


🟨第3章:なぜ“情報で搾取される人”が減らないのか?

結局のところ、情報って売れるんですよ
そして、“情報がわからない人”がいるからこそ、商売になる。

わざと専門用語を多用する。
難しく書くことで、“それっぽく”見せる。
誰にでも当てはまりそうな言葉を使って、「あなたのことですよ」って演出する。

これ、マーケティングの基本戦術だよね。

でも、それを税理士や士業までもがやるようになってきた。
そして、「賢そうに見える」だけで、信じてしまう人が後を絶たない。

「わからないことが恥」だと思う空気が、そういう状況を後押ししている。

本当は、わからないことはわからないって言っていい。
でも、それが言いづらいから、みんな“雰囲気”で判断して、“損してる”ことに気づかない。


🟨第4章:じゃあ、私はどうしてるか?

私は、情報を囲い込むつもりはない。
むしろ「全部見せる」スタイルだ。

知って得すること、損しない方法、騙されないための目の付けどころ――
全部、隠さず出す。

確かに、難しいことも言う。ついてこれない、ってはっきりいう社長も居る。

でもね、言い続ける、くどく。今日もBSとPLの説明をくどーーーくした。私はあなたんところの顧問なんだから、理解するまで言い続ける、って。

なぜか?
それは、“かしこくなる人”が増えてほしいから
「自分で判断できる人」が増えてくれれば、無駄な損をする人も減るから。

そのために、私は情報を出す。
その代わり、「読めよ」とは言わない。読まなくていい。読んでもいい。でも、読んだら、ちょっと考えてみてほしい。


🟦まとめ:「信じる前に、ちょっと立ち止まってみよう」

最後に、こう問いたい。

あなたが“信じてる情報”、それって何を根拠に信じてますか?
・見た目?
・ビルの立地?
・メディア露出?
・口コミの数?

それ、本当に信頼の証明になる?

大事なのは、「その人がどんな言葉で、どんな態度で、情報をくれるか」じゃないかと思う。

このブログは、「正しい情報」なんて主張するつもりはない。
ただ、「少しでも考えるきっかけになれば」と思って、自分の言葉で書いてるだけ。

読んでくれて、ありがとう。
そして、読まなかった人も、ありがとう。
どちらでも、あなたの自由だ。

【編集後記】

相変わらず、ピーキーな言葉を代弁してくれる(おいおい)ChatGPT-4o君でございます。最近思ってることをほぼずばり言うてくれる。

そうそう、まあ多分このブログまで読みに来ない人のことを今から書くんだけど、こないだお誕生日だったの、55歳の。

もう歳はどうでもいいんだけど、今年は少なかったんだけど、あけましてではなく、お誕生日おめでとうございます。なんてメッセが来るのよ、SNSとかで。

いやさ、あんた会ったこともないじゃん、そうしてコミュケーションとって何が目的なの? そういうコミュケーション、時間の無駄じゃない??

でもね、上記の本文でも分かる通り「つながっているという雰囲気」が欲しいだけなのかな?いや目的とかなくて良くってね。

っまあ、タイトルどおり「読みたくない人は来なくていい」っていう性格してるけど、なんか友達や仕事仲間、それからお客様は恵まれてるんだよな・・・ほんとに。ありがたいことです。

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