①キャッシュフローではなく、あえて資金繰りと言うこだわり
お金の問題を抱えている方が知りたいこと、それはキャッシュフローではなく、資金繰りだからです。 では、キャッシュフローとは何か? キャッシュ・フロー(cash flow、現金流量)とは、現金の流れを意味し、主に、企業活動や財務活動によって実際に得られた収入から、外部への支出を差し引いて手元に残る資金の流れのことをいう。 損益計算書と異なり、現金収支を原則として把握するため、将来的に入る予定の利益に関してはキャッシュフロー計算書には含まれない。 〜Wikipediaより 太字の部分をご覧ください。 要はキャッシュフローとは、「過去」の現金流量の分析とその結果表示であるのです。 その分析が意味のないこととは私は思いません。過去の分析・反省あってのこれからの分析はとても重要です。 しかしながら、過去の栄光にいつまでもしがみつくこと、逆に過去の失敗にいつまでもクヨクヨするのもどうかと思います。 また、将来キャッシュフローという言葉もありますが、経営全体で出てくるタームではなく、投資判断をする時に使う道具という意味合いが非常に大きくなっています。 そこで、生きた経営という意味合いもあり私は「資金繰り」にこだわります。 そこには、キャッシュフロー分析の過去分析ではなく、現在の「ナマ」のお金の動きをみながら、社長、資金担当者との効率的な打ち合わせを行いながら将来の精緻な資金繰りを組み上げる…。 そのお手伝いをさせていただき、不測の資金ショートを防ぎたい、 またそこから経営計画へ発展がみられるような伴走を行っていくことが、当方の願いです。 私はこのようなビジョンを持って資金繰りの本当の考え方の普及を推進しています。
②売上に対するこだわり
入と出をきちんと測定して、収支がブラスになるように資金繰りを回しなさい、といつも口癖のように私は言っています。 当然収支をプラスにするためには 入>出 の状態を維持しなければなりません。 そのためには ⅰ)入を増やす ⅱ)出を減らす の2つの方策しかないです。 基本的によほどの無駄遣いがない限り、私は②をメインとしての方策はしません。できる限り①にこだわり、売上を伸ばす方策を経営者と一緒に考えていく、というやり方にこだわります。 理由は色々ありますが、あえて一つだけ挙げるとするならば ・売上(=入)を増加させるのは限界がない ということです。 経営の目的の一つが業容拡大にあるのは明白です。となれば、売上を上げるという大前提があっての経営です。 ですので、よほどの無駄遣いがない限り、経費を減らせ!とは申し上げません。だだしその何倍もの売上を上げよ!とは必ず申しますのでよろしくお願いします。
③社長のやりたいことをかなえるこだわり
当然②の売上確保を最終目的にする前提があってのことですが、社長のやりたいこと、を最優先に考えます。 ただし、そのやりたいことをやるために ①優先順位をつけます ②やりたいことに対するリスク要因をすべて厳しく挙げ、それに対する対処法を議論します。 厳しく、とありますが、厳しいシミュレーションに耐えられない社長であったら、現実にリスクが発生した時に、対処もできないでしょう。 そういった「転ばぬ先の杖」的な役割を果たしたいと考えてます。 資金繰り会議 鷲尾裕二は、経営者のやりたいことをやってもらいつつ、ゴールに行きつくまでの考えられうる「リスク」を抽出・提示し、最終的には「永続的な事業体の存続」という目的をサポートするために喜んで対応します。