未来から過去を見返す
なんか、経営とかとは関係ない記事が続きますが、今日のテーマは時間をさかのぼる、です。
内容は、最近の出来事とかそういう感じのものを書こうと思っておりますが、お付き合いくださいませ。
さて最近の私ですが、開業のころに思い描いていた未来、っていうのが掴めつつある感触にあります。というのもやはり前職金融マンですので、経営者と金融機関の間に入って「懸け橋」「翻訳」みたいのができないのか?と思っていました。もちろん今となってはあくまで金融機関側の視点でしか見てなかったなーと思うのですが、要はこのブログのどこかに過去書いたのかもしれませんが、カネ貸すだけで企業は何とかなるもんではない、総合的に企業とは何かと言うのが分からねばならない、と思って中小企業診断士の試験を受験した覚えがあります。あ、こういうのでよくそのころの気持ちがわかります。
はい、今となっては恥ずかしい限りですが、診断士試験に受かったということで、万能感がにじみ出ておりますね(苦笑)。で、いろいろありまして、独立をするのがこの4年後、そのころまでには財務や金融調達以外の実践スキル、例えばマーケティングやIT、労務関係、企業法務などは「餅は餅屋」みたいな風に思って、財務、いやいやもっとわかりやすく「お金の巡りを明確する」というスキルでもっていずれ企業の役に立ちたいな、と思って開業届に「資金繰り会議」と思いついて書いたのを思い出しました。
ただ、やはり駆け出しのころは、他の人に比べれば前職から知り合った人に支援していただいて、お情けで報酬を頂戴していたような感じだったなあとも思います。でその選別の仕方も知らず、もう何の仕事ものべつまくなしに受注しました。暗号資産の研究から、働き方改革の専門家、知財経営の支援、製造業の値上げ交渉、組織力強化やマーケティング強化、まあ一番デカかったのは補助金支援ですが、それも含めて色々やったおかげで見えてきたものがあって、やはり財務や金融機関からのデットファイナンス「以外」は自分のお仕事は素人芸、たとえばどっかに書いたけど相撲取りが「お前格闘家なんだからプロレスも出来るだろ?」みたいな言われてリングに上がる、みたいなこともありました。ただやっぱ相撲取りは土俵でその真価を発揮できるのではないか、とそんなことを思わせてもらえる出来事が今年ありました。
近しい人には報告しているのですが、自慢に聞こえるとイヤなので公表しておりませんでしたが、私の顧問先企業が25億円の自社ビルを建設するにあたり、20億円の資金調達支援をする、それについてほぼ調達が出来たことで私のあやふやな自信は確信に変わりました。ただしこれ実現するには足掛け1年の年月が必要で、それこそ名古屋に拠点ある地銀はほぼ網羅するほど訪問しましたし、中には塩を撒かれるくらいの扱いを受けた銀行もありました。ただ、それにより私の「しつこい」「くどい」「あきらめない」などの強みが浮き彫りになったのも事実で、顧問先社長があきらめかけても、私は「まだ終わってない!」と言い続けてきたのも事実です。当たり前なんですが「あきらめない」ということの大事さをこのタスクで知った気もします。
逆に、資金調達を私に頼んできたにも関わらず、まだすべての銀行にアタックしていないのに、中にはあきらめてフェードアウトしてしまうお客様もいるのですが、私からすべての銀行からNGが出ない限り「辞めましょう」と言ったことはありません。まあ、それほどのしつこさを持った私なので、それが功を奏して今年は、上記に比べれば小粒なのですが、北海道で30百万円、東北地方で13百万円、東海地方で10百万円×3+6百万円、四国地方で10百万円+5百万円の借入調達をGET、ま他にもちょこちょこあったような気もしますが、併せて1億円くらいの調達はしているのではないか、と思います。
でも、こんな領域で、本腰入れてやっている専門家?っていない、ってことが気が付いてきまして。資金需要があって、それに伴う経営計画を立案・策定して、資金調達に金融機関に社長とともに訪問して頭を下げる・・・。私にとっては当たり前のことなんです。これをやっている自称専門家は多いですが、私から見れば児戯に等しい資料※を持ってきて、結局元銀行員である私がその「自称専門家」の作った資料をシコシコと作り直して融資を出したこともあります。で、その成功報酬は「自称専門家」(あ、今思い出せば士業の方々でしたわ)にINしたことがしのばれます。
※たとえは、借入をするために「事業計画書」を作ってくるんですが、手ぶらで来た●●書士もいたし、また作ってきても「経常利益」までしか作っておらず、その後当社が返済できるかまでの繰回表を作ってきている税●士もおられました( ノД`)シクシク…
そういうのもあって、いやさ、そんな士業でも、でロクな仕事してなくても金もらえるんだったら、おいらでもやれるんじゃね?「外部からの資金調達で出来ることはあるはずだ!」との思いをずーーーっと抱いてきて、それが叶った感もあります。
もひとつ。某地域金融機関から、企業支援の話が来ておりまして、それもうれしいですね。
で、3年前の自分はどう思ってたかというと・・・
そう思うと、書き残しておくのっていいなーと思いました。
またこういう機会作ろーっと。
ようやく秋らしくなってきた金沢にて。
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