いつか来た道?

こんにちは。今日は久しぶりに書評を書こうかと思って、こうしてPCに向かっております。まあ、何が申し上げたいかと申し上げると

非常に息苦しい世の中になっているなあ・・・

と痛感しています。そうです、コロナです新型コロナウイルスですよ。こいつのせいで、不要不急の外出はやめましょうたら、そういうのちょっとは静まったものの、まだまだ同調圧力と言うか、そういうのが残っている雰囲気ですよね。

このお話、もう少し前に書こうと思ってたんですが、ちょっと気を逸してしまったんですが、まあ感染予防としてはあまり効果がないと言われているマスクをしている人がほとんどの電車内で見ると、なんだかなあ、と思ってしまいます。
(はい、自分がくしゃみして菌をまき散らさないのに効果があるのはすごく分かります。でもくしゃみや咳をしているひとは皆無・・・)

で、今日の書評はこれ。

時刻表昭和史 (日本語) 単行本 – 1997/9/1
宮脇 俊三 (著)です。

今日は、内容で1つ。
「不要不急の外出はやめましょう」という昨今のスローガンを聞いたときに、真っ先に思い出したのがこの本。再読致しました。
小さいころから汽車好きな筆者が、戦前のやや平穏な時期から戦時中・戦後迄汽車旅を通して、昭和の世相を描くといった内容です。

出来たばっかりの関門トンネルを通ってみたくて、「不要不急」の旅行に出かける昭和19年の宮脇青年が、肩身の狭い思いをして急行列車に乗っている描写は、
「不要不急の仕事ではない」と言い聞かせて、派遣先に出かける令和2年の鷲尾中年が、肩身の狭い思いをして近鉄急行に座席を倒して足を投げ出して乗っている姿にカブります(笑)。

それはともかく。

この戦時中の汽車に乗ることについて、筆者は「人の目」を非常に意識しています。同調圧力や、「人と違う行動をとっている」ということに対する引け目が、なんだか今のコロナ自粛によく似ているなあと、なんだかうすら寒い気がするのでした。

そういうことも含めて、非常時に日本人がとってしまう行動について、なんだか75年前のそんなに変わらんよなーとか、こんなんでええんかな、とか思う今日この頃です。

あ、この本は本当に読みやすい。上記私の思惑を除いても読む価値あり!です。

ただ最後に。

この同調圧力って言うんですか、これ本当にどうにかならんのかいな?と思います。みんなが我慢しているんだから、お前も我慢しろよ!みたいなものを、思っているだけではなくて、他人に強いる傾向、ありますよね。

この本の中にもちらほら出てきます。汽車の2人掛けの座席に↓みたいなやつですね

こういうところへ、3人掛け励行のムーブメントがあって、そういうことを励行させようとする「乗客」がいたなど・・・。

うーん、これって、やっぱいつか来た道かいな・・・。

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